ウルグアイ日帰り。

アルゼンチンで外貨を両替する場合、公式レートとは別に闇レートなるものがあり、以前はそれぞれのレートに1.5倍もの開きがあったらしい。
そのため、外貨を持ち込んで闇レートで両替してペソ(アルゼンチンの通貨)を手に入れるのは、旅人の中ではもはや常識になっていた。
外貨の中でも、よりお得なレートで両替ができるのは米ドルなのだが、アルゼンチンのATMでは米ドルを引き出すことができない。
そこで、ATMから米ドルを引き出すことのできるウルグアイに行くのも、旅人の中ではある意味常識になっていた。
近年は、それぞれのレートの差が縮まってきたので、闇レートで両替しても以前ほどの旨みはない。
むしろ、ウルグアイに行く交通費を計算したら、アルゼンチンのATMで初めからペソを引き出した方がお得な気がしないでもないが、その辺を細かく計算するのは面倒なので、ウルグアイ観光のついでに米ドルを引き出すということにして、先代の旅人と同じくウルグアイに行くことにした。
ブエノスアイレスからウルグアイまでは本当に近い。
海沿いの「コロニア・デル・サクラメント」という街までは高速船でわずか1時間なので、日帰りも十分可能だ。
宿の人曰く、ウルグアイは物価が高く、コロニア・デル・サクラメントはそれほど見所の多い街ではないとのことなので、今回は日帰りで訪れることにした。
朝10時の船でウルグアイへ向かう。
船に乗らなくても近くで見てるだけで酔ってしまうくらい船酔いが得意だが、この時はどういうわけか少しも気分が悪くならなかった。
コロニア・デル・サクラメントの第一印象は、とても静か。
第二印象は、人がいない。
第三印象は、なんか寂しい。
つまり自分にとっては最高にグッとくる場所だった。
特に最後の寂しいというのはポイント高い。
寂しい場所、大好き。
リゾート地で物価が高くてレストランやバーが何件もあるのに、人がほとんどいない。
海はお世辞にも綺麗とは言えないほど茶色く濁り、入っている人はおろか眺めている人もほどんどいない。
桟橋には何隻もの船が舫ってあるし、路上には車やバイクがあちこちに停められていいるが、人はほとんどいない。
滞在時間めいっぱい歩き通したわけだが、その中でも特に心おどる場所があった。
階段。
 芝生の広場のような場所をふらふらしていたら偶然見つけた。
こういう雰囲気の場所を見つけると、入らずにはいられない。
考えるより先に足が動く。
階段を降りて振り返る。
最高か。
正面は暗くて何も見えないが、徐々に目が慣れてくると地下水路のようなものがあった。
久しぶりにテンションが上がり、ここで何十枚を写真を撮った。
後で見返したら、何十枚ともほぼ同じ写真だったが。
米ドルを引き出して、ブエノスに帰った。

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