世界最北端の地へ。スヴァールバル諸島・ロングイェールビーン 3。

スヴァールバル諸島・ロングイェールビーン。

世界最北端の地を踏むため、そしてオーロラを見るためにやってきた。
前者の目的は一瞬で達せされたが、後者はなかなか難しい。

前回のブログで「晴れていれば頻繁にオーロラを観測できる」と、容易くオーロラを見れるっぽく書いてしまったが、逆に言えば曇っていたら絶対に見ることはできない。

本日はロングイェールビーンでのオーロラを追い求めた日々をさらっと綴りたい。

初日。
空はどんより曇り空。
外は−10℃。
あまり長い時間は出ていられないので、部屋で待機しつつたまに外に出て空を見上げる、を繰り返す。

ロングイェールビーンは物価が高い。
ただでさえ物価の高いノルウェーだが、ロングイェールビーンはさらに本土の約2倍だというから驚きだ。
それを知っていたので、前もってロンドンでパスタ3kgとパスタソース2kgを買っておいた。
ところが誤ってパスタソースを機内持ち込みのバッグに入れてしまっていたので、液体物として目の前で破棄されてしまった。
「これだけは、なんとかお願いします」と日本語で訴えたが、女性の管理官は申し訳なさそうにパスタソースの入った瓶を透明な袋に入れ、どこかへ持って行ってしまった。
それを見ていた周りの客、苦笑い。

夜はパスタに塩を振り、塩パスタ。

初日、オーロラ出ず。

二日目。
空は雲に覆われているが、ところどころ星が見える。
北極星がほぼ真上に見えたことに感動。
自分が北極にいることを再確認。

できる限りの防寒をして宿の周辺を歩いてみることに。
どうやらロングイェールビーンの付近にはシロクマが生息しているらしく、町から出るときは猟銃を持ったガイドに同行してもらわなくてはならない。

自分の泊まっている宿は町の外れ。
目の前には雪をかぶった山々がそびえているが、ここは果たして安全圏なのだろうか。

「クロックスで来たことを少しだけ後悔するの図」

二日目、オーロラ出ず。

三日目。
夜更けからパラパラと雪が降った。

3kmほど離れた町の中心にあるスーパーまで歩くことに。まさに果て。

世界最北端のスーパー。

意外と言っては失礼だが、とても普通なスーパーであることに驚き。
値段は普通ではないが。

あったあった。
普通でない値段の中でも、割と普通に近い袋麺。

海沿いを散歩。

宿に戻る。
今夜は寝ないでオーロラを待つことを決意。
3泊4日の日程で来ているので、明日の午前のフライトでロングイェールビーンを出なくてはならない。
今日がラストチャンス。
何としてもオーロラが見たい。
が、その思いもむなしく雪は一層激しさを増し朝になった。

三日目、オーロラ出ず。

四日目。
外は大雪。
荷物をまとめつつ、ほんのすこしだけ考えた。
本当にほんの少し。
そして飛行機をキャンセルして宿を延泊した。
全てはオーロラのために。

しかし、部屋に戻り再び荷物を展開していると、女性のスタッフが慌てた様子で入ってきて荷物を片付けるように言った。
状況が飲み込めなかったが、言われるがままに再度荷物をまとめる。

すると今度は男性が入ってきて早く早くと言うので何事かと聞くと、この辺りは大雪が降ると土砂崩れの恐れがあるらしく町の中心へ避難するのだそうだ。
延泊した途端、まさかの避難指示。
オーロラがぐっと遠のいた。

男性の車で町中のカフェに連れてこられた。
中に入ると、自分と同じく山の近くの宿に泊まっていたであろう人がたくさんいて、ざわざわしている。
ここから何人かずつ町中のアパートのような建物に振り分けられるようで、皆順番を待っていた。

自分が来た時にはすでにたくさんの人が待っていたので、呼ばれるのはだいぶ後かと思っていたら、ものの数分で呼ばれた。
ちょっと申し訳なさそうにしながら再び車に乗り移動。

連れてこられたのは木造のアパート。
部屋にはベッドとソファーが一つずつ。
コンロが一つにキッチン用品は鍋が一つのみ。
ネット環境はないようだ。

「明日の午前中には宿に戻れると思うから」と言って男性は去ってしまった。

飲み物が一切ないので買いに行きたいが、とても外出できるような天気ではない。
仕方なく鍋でお湯を沸かし、それを冷蔵庫で冷やして飲むことに。

ソファーに横になると、気づいたら夜になっていた。
そしてまた寝た。

四日目、オーロラ出ず。

五日目。
外は相変わらず大雪。
午前中に迎えに来ると言ったいたので荷物をまとめて待っていたが、男性は現れず。

隣の部屋に避難していた韓国人の女性と一体どうなっているんだろうかと話をしたが、彼女もよくわからないようで二人で困惑していた。

15時頃に男性が現れ「もう1日だけここに泊まって欲しい」と言うので荷物を広げた。

町の中心には図書館がありそこならネットが使えるという情報を聞いていたので、雪の降りしきる中向かった。

丸一日ネットを使わなかったのはいつ振りだろう。
LINEを開くと新着メッセージ20という驚異的な数字が目に飛び込んできたが、全て企業の広告だった。

五日目、オーロラ出ず。

六日目。
朝8時に起きて荷物をまとめて迎えを待つ。
雪は心なしか弱まった気がした。
午前中にお迎えが来たので宿に戻れるかと思いきや「申し訳ない。もう一日だけここに泊まって欲しい」とのことだった。

それを聞いてベッドに戻り寝た。
目が覚めると夕方の4時。
昨日と同じく図書館へ行き、LINEを開き企業からの広告を確認して宿に戻った。
夜8時に寝た。

六日目、オーロラ出ず。

七日目。
朝9時。
ドアをノックされる音で目を覚ます。

開けると見たことない女性が立っていた。
そして「宿に戻る。あと5分で出発するから急いで支度して」と。
いやいや。

強引に荷物をバッグに詰め外に出ると、「靴はそれしか持ってないの?」と足元のクロックスを指差して聞かれた。
これしか持ってませんと言うと「すぐに買いなさい」と軽く叱られた。

宿に戻ると雪は止んでいた。
空には薄い雲が広がっていたが、希望が湧いてきた。
明日の午前には今度こそロングイェールビーンを出てしまう。
今夜がラストチャンスだ。
早めに夕食をとりシャワーを浴びて、万全の態勢で部屋にこもる。

空を確認しようと外に出ようとした時、スタッフに呼び止められた。
なんでも夜10時からオーロラを見るためのバスツアーがあるから行かないか、とのことだった。
もちろん行きますと即答して準備をした。
最終日にツアーに参加できるとは。
さあ、奇跡よ起これ。

バスは町の中のホテルを順番に周り、参加者を拾っていくようだ。
自分のホテルは最後で、乗った時にはほとんど満席だった。
ツアーは不定期に行われるらしく今日は久しぶりに雪が止んだので、どれツアーでもやるかという感じのようだ。

バスは町を出て暗闇を進んで行く。
車内は電気が消され、四人ずつのボックス席のテーブルにはロウソクの灯がゆらゆらしている。
お酒や軽食のサービスもあるらしく、正面に座っていた欧米人カップルはワインとナッツを食べていた。

30分ほど走りバスは停まった。
真っ暗で何も見えないが、何となく渓谷のような場所にいる気がした。
皆バスを降りるや否や三脚を立てカメラをセットし始めた。
これは期待できるぞと、自分もバッグからミニ三脚を取り出して地面に置いた。

待つこと15分。
空は相変わらず薄い雲に覆われている。
ところどころ星が見えるが、オーロラ観測的にこれはどうなのだろう。

皆カメラをセットしたまま待っているところを見るに、まだ望みありと考えて良いのだろうか。

辺りをキョロキョロしていると偶然日本人の女性を発見した。
話を聞くと、2,3年ほどここロングイェールビーンに住んでいて、よくこうしてオーロラの写真を撮りに来るらしい。

意を決して質問してみた。
「あの、今日は見れそうですか?」
「あー、今日は無理無理。この雲だもん。」
「そうですか・・・」

10分ほどしてバスのクラクションが鳴り、皆カメラをしまいバスに戻った。
こうしてオーロラツアー終了。

七日目、オーロラ出ず。

八日目。
空港に向かった。

さよなら、ロングイェールビーン。

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コメント

  1. makino305 より:

    あけましておめでと!
    年越しは何処で過ごしたのかな?
    また続きを楽しみにしてます(^^)

    それにしてもオーロラ残念だったね、かなりねばったのにね。私はカナダのイエローナイフでオーロラを見たよ。チャンスは2晩だったけど、どちらも綺麗に見れた!きっと、また何処かでチャンスはあるよ(^o^)

    • じゅん より:

      あけましておめでとうございます!
      年越しはブエノス・アイレスでした〜
      日本人宿に泊まっていたので、正月料理が食べれて幸せでした^_^;笑

      いやー、本当残念でした。。
      一週間位いたので、さすがに見れると思ったんですけどね(T ^ T)
      やっぱりイエローナイフは確率高いんですね!!
      今年の夏に行こうか検討中です^_^