建水、豆腐。

朝、スマホを確認すると姉さんからLINEが来ていた。
開くと「朝飯」の2文字。
どうやら朝食の時間らしい。

1階へ降りると姉さんが待っていて「着いてきな」と手で合図をした。
もちろんどこまでも着いて行きますとも、と心の中で思った。

30分ほど歩く。
一体何を食べに行くのだろう。
地元の人しか知らない、秘密のレストランにでも連れて行ってくれるのだろうか。

そう思っていると、小さな豆腐工場に着いた。
ここで朝食?と思いながら、作業している人の間を縫うように奥へ進むと、小さな椅子とテーブルがあった。
座るように促される。

もちろん周りを見て想像はつくが、朝食は豆腐だ。
ここは知る人ぞ知る、朝食の人気スポットらしい。
朝から30分以上のウオーキング、そして豆腐。
何と健康志向なことか。

簡単に説明すると、5元(約80円)を払うと豆腐が食べ放題。
これだけだ。
あと豆乳も飲み放題。

とりあえず寸胴の中に山のように入っている豆腐を、隣に積み重なられた紙コップに食べたいだけよそい、好きな薬味や調味料をかけて食べる。

ラー油やよくわからない香辛料を色々と試したが、結局のところネギと醤油の組み合わせが一番美味しかった。
豆腐に飽きたら、豆乳だ。
鍋に入った熱々の豆乳に砂糖を入れて飲む。
ミルクティーのような感じだ。

こんな感じで豆腐と豆乳を食べては飲んで、飲んでは食べてと繰り返すこと2時間。
さすがに気持ち悪くなってきたので、帰ることにした。

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建水の街を散策。

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通りには屋台や土産物屋が軒を連ねる。

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おー、中国っぽい。
と思わず声に出してしまった。

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焼き豆腐。
このお店には毎日通った。
店のお母さんが目の前で焼いてくれて、焼きあがったものから自分のお皿に入れてくれる。
一つ入れるたびにお母さんが、小石を一つテーブルの上に乗せる。
そうやって食べた個数をカウントしているのだ。

朝から一体どれだけ豆腐を食べるのかと思いながらも、この焼き豆腐は無性にたべたくなる。
ただ、お腹いっぱいになっても自分からストップをかけないと、永遠に豆腐がお皿に入れられる。
最初は知らずに凄い量を食べてしまった。

夕方、宿に戻ると姉さんに「晩飯、何が良い?」と聞かれ、「白米が食べたいです」と答えると苦笑いされた。
そして「じゃあ鍋するから支度を手伝え」と。

部屋で待っていると、お声がかかった。
キッチンへ行くと、さっきスーパーかどこかで買ってきたであろう食材が、テーブルの上にズラリと並んでいる。

「料理はできるか?」

「できません」

「じゃあこれ洗って」

そう言われ、姉さんが野菜を手際よくトントンと切る横で、ひたすらトマトを洗っていた。

そのあとは「これを小さくむしって」と言われ、姉さんが華麗に中華鍋を振っている横で、よくわからないキノコをひたすらむしっていた。

初めて見る大きなキノコ。
サルノコシカケか?いや違うか。

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完成。
結局、自分がしたことはトマト洗いとキノコむしりだけ。
もはや手伝ったと言っていいのかわからない仕事量だが、食べながら「やっぱり自分で作ったものは美味しい」と訳のわからないことを思ってしまった。

食べていると姉さんが「これ、お前のために買ってきた」と。

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わさび。
鍋にわさびを入れるのは初めてだが、せっかくなので。
うん、悪くない。
おでんにからしを付けるのはそんなに好きではないが、これは良いぞ。

姉さんも一口食べてみたが「お前たちはこんなものを食うのか」と、ものすごい顔をしていた。
やはり、わさびは日本人の口にしか合わないか。

食後、綺麗な橋があるから連れて行ってやると、姉さんはどこからか自転車を出してきた。
少し休んでから行きたかったが、早くしないと夕焼けが見れないというので、急いで部屋にカメラを取りに行き支度をした。

姉さんが原付で先導して、そのあとを必死に自転車を漕いで付いていく。
宿を出た時からずっと曇り空。
急ごうが急ぐまいが、今日は夕焼けは見れないのではと思ったが、そんなことは考えずとにかく姉さんに付いていく。

30分くらい走ったところで姉さんが突然止まり「この道を10分位まっすぐ行けば橋がある。俺は寒いから帰る」と言った。
確かにその薄着で原付は寒いですよね。
こっちはかなりの薄着なのに、汗だくです。

姉さんは先に帰り、言われた道をまっすぐ走り続ける。
曇り空がどうと言うより、あたりは薄暗くなっていた。

DSC02012

双龍橋。
長さ148m、高さ9m。
17つのアーチを持つ中国最大の古代橋らしい。

近くで見るとかなり大きい。
が、それ以上に疲労感が大きい。

本当なら橋を渡りたいところだったが、往復で296mを歩くのは厳しいと判断。
40分かけて来たのに、3分くらい見て帰った。

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