ベオグラードで一週間ほどのんびりし、バジナバスタという街に移動した。
バジナバスタはベオグラードから南西に160kmほどのところにある。
ボスニア・ヘルツェゴビナとの国境近くの街だ。
情報ではバスで4時間ほどで着くと聞いていた。
が、こんな感じで遠回りをしいくつかの町に寄っていたので、実際は6時間近くかかった。
バジナバスタに来たのは目的は、川の中に建っているという家を見るため。
セルビアはどこも観光する予定はなかったが、ベオグラードで泊まっていたアパートのオーナーからこの家の話を聞き、面白そうなので行ってみることにしたのだ。
本当はその日のうちに見に行きたかったが、着いたのが20時過だったのと移動で疲れてしまったので、明日の朝早く見にいくことに。
シングルルーム(2100円)を予約したのに、なぜかダブルベッドも付いてきた。
こんなにベッドいらない。
間違えて高い部屋に案内されたのかと思いフロントに聞いてみたが、ダブルベッドは気にしないでねと言われた。
なので気にせずダブルベッドで寝た。
翌朝。
バジナバスタには一泊しかしないので、チェックアウトの前に家を見るべく7時に宿を出る。
ダウンジャケットを羽織り歩くこと20分。
なんでもこの家は、今から40年以上も前に地元の少年たちが日光浴のために建てたらしい。
それから洪水で何度か流されたが、その度に建て直されてるんだとか。
どうせなら青空の下で写真を撮りたかったが、二時間待っても一向に雲がどかないので、仕方なくホテルに戻りチェックアウトした。
次に向かうのはウジツェという町。
ベオグラードに戻る予定だったが、なんとなくこの町に寄ることにした。
ウジツェ行きのバスに乗ると、なぜか席が全て埋まっていた。
チケット取ったのにそんなことあるのかと思ったが、とりあえず最後列の5人席の前の床に腰を下ろす。
出発してすぐに後ろから肩を叩かれたので振り向くと、5人掛けの一番右に座っている男性が500mlの缶ビールを一本くれた。
一人だけ地べたに座っていて可哀そうだと思ったのかもしれない。
ウジツェまでは約1時間。
ほぼ間違いなく休憩はない。
途中でトイレに行きたくなるのを恐れて、ビールは後で飲むことにしよう思った。
が、後ろを向くと5人全員がビールを片手に持っていて、さらにビールをくれた男性もさあ飲もうと言わんばかり乾杯の準備をしてるので、これは飲むしかないと栓を開け乾杯した。
飲みながら話をしたが、5人ともセルビア語なので言っているのことの10割わからなかった。
ただ、しきりに腕の筋肉をアピールするように見せて、それから窓の外の山を指差していたので「見てくれよこの上腕二頭筋。俺は毎日あの山をほふく前進で登ってるんだぜ!」みたいなことを言っていたのだと思う。
ウジツェに着くと嘘のように青空が広がっていた。
すぐにバジナバスタ行きのチケットを取り、バスに乗り込む。
再びバスに揺られること1時間。
バジナバスタに到着。
速やかに家の写真を撮る。
鏡面反射が綺麗。
再びチケットを取り、ウジツェへ。
自分でも何をしてるのか時々わからなくなる
前回の記事で載せ忘れたので、ベオグラードの写真を少し。