ブダペストで沈没。其の弐。

昨日のしゅう君との町歩きが効いたのか、朝起きると身体中が痛んだ。
特に足腰。
無駄に腕や肩までダメージを受けている。
謎。
 
今日の予定は何もない。
昨日の時点では次の街に移動も考えていたが、このコンディションではきつい。
何も考える気が起きない。
こういう時は、延泊に限る。
 
ブダペストで幾度となく繰り返したこの延泊。
チェックアウトの時間が近づくと、
「〇〇さん、今日はどうされます?」
「えーと、じゃあ、、延泊で。」
もう一泊分の料金を払い、今日の寝床ともう一日ゆっくり考える時間を得る。
このやりとりが結構好きだった。
 
ところがレセプションに行きもう一泊したいと言うと、今日はもう満室だと断られてしまった。
困った。
 
チェックアウトまであと一時間ほどしかない。
急いで次の宿を予約するなり移動のチケットを取らなくてはいけないが、昨日のうちに乾ききらなかった洗濯物にドライヤーを当てていたらチェックアウトの時間になってしまった。
 
仕方なく生乾きの服を着て宿を出る。
ほんのり湿った服が肌にまとわりついて気持ち悪い。
 
スーツケースを転がしながら今日はどうしようかと考える。
 
選択肢は三つ。
 
まず一つ目は、プラハの別の宿に泊まる。
延泊の応用。
おろらくこれが堅実。
 
二つ目は、ブダペストに戻る。
実はヨーロッパで一番と言われるブダペストの夜景をあまり撮っておらず、それが少々心残りだった。
それから、ずっとお腹の調子が悪く、日本食屋で思いっきりうどんを食べたかった。
加えて、ちょうどブダペストにいた知人から「今すぐブダペストに戻ってきて!」とのお達しを受けていた。
 
三つ目は、もっと良い歩法を考えてみる、だ。
 
なんにしても、とりあえずは Wi-Fi を拾うべくプラハ本駅に向かった。
駅に着きふと電光掲示板に目をやると、ブダペスト行きの列車があった。
それも30分後。
 
一瞬で迷いは消えた。
よし、ブダペストに戻ろう。
気がつくとチケットを取り、列車に乗っていた。
 
こうしてプダペストでの沈没生活・第2章が幕を開ける。
 
一見無駄な移動に思えるが、よくよく考えたらこの後はバルカン半島を南下していく予定だったので、このブダペスト入りは決して非効率な移動ではない。
むしろナイスな選択。と言い聞かせる。
そうでも思わないとやってられない。%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-09-17-20-36-12
 
ただ、今回は前回のように10泊もするつもりはない。
決して5泊までにしようと思っていた。
 
結局6泊したが。
 
滞在中、何人か知り合いと再会した。
まず、イレブンバックのシモーネさん。
「今すぐブダペストに戻ってきて!」と緊急招集をかけた方だ。
ただ、まさか本当に戻ってくると思わなかったらしく、再会した時とても驚いていた。
てっきり「おー、よく戻ってきたねー」くらいの反応かと思っていたが。
シモーネさんと会うのは3回目。
世界一周する人たちの集まりで日本で2度会っている。
相変わらずいう言葉を使えるほどシモーネさんの「相」を知っているわけではないが、シモーネさんはシモーネさんだった。
 
自分の拙い文章力で説明しても説得力がないので、とりあえずブログを読んでみてください。
本当に面白いです。
それから写真が綺麗です。
「色」とか「雰囲気」がどこかノスタルジックで自分はとても好きです。
 
次に再会したのは、おみそれ!夫婦で世界一周の旅のたくろうさんとこずえさん。

ジョージアで同じ宿に泊まっていたが、その時は一言も会話をしなかったので再開という言葉が適切かわからないが、まあ再開。

 チェックインしてきたお二人を見たときに「あ、おひさしぶりです」か「初めまして」どっちを言えば良いか分からず、しばらく声をかけられずにいたが、たくろうさんが「どこかでお会いしましたっけ?」と声をかけてくださったので、ほっと一安心。
こうして、再開した人たちと観光したり宿でお話したり一人で何もせずに過ごしたりと、充実した日々を送った。
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コメント

  1. シモーネ より:

    そういう流れだったのか!w
    いや〜でも戻ってきてくれてありがとう!
    自分は既にアンダンテロスが半端ないです(´Д` )
    ブダペストに帰りたいw

    • じゅん より:

      こちらこそ呼んでくれてありがとうございました。
      同じく帰りたいです。。