リペ島で過ごした6日間、何をしていたかといえばただ一つ「何もしていない」である。
この「何もしていない」を、ただひたすらしていた。
綺麗な海を眺めたりタイ料理を食べたりと、島の雰囲気を大いに堪能した。
しかし、「リペ島で何をしていたの?」と聞かれたら「毎日、海を眺めながらタイ料理を食べていたよ」と言うより「何もしていない」の方がしっくりくるのだ。
最高に贅沢で堕落しきった「何もしていない」生活だった。
朝7時に起きると、決まって徒歩3分ほどのタイ料理屋に行った。
この時間はいつ行ってもほとんど客はおらず、店員はみんな店に一台あるテレビに集中していた。
空いている席に適当に座り、そこで必ずパッタイを注文する。
パッタイはタイ風焼きそばのようなものだが、日本よりもモチモチ感が強い。
このパッタイをゆっくり時間をかけて食べると、帰りに商店で1.5Lの水を1本買って宿に戻る。
これが1日分の水分となる。
水は飲む以外に歯みがきにも使う。
宿に戻ると、共有スペースにコーヒーとフルーツの無料サービスがあるので、そこで一息入れる。
日によってフルーツはスイカだったりパインだったりした。
スイカの方が、なくなるのが気持ち早い気がした。
10時頃になると、カメラを首から下げてビーチへと歩いていく。
リペ島には「パタヤビーチ」「サンライズビーチ」「サンセットビーチ」の3つのビーチがある。
どれも徒歩10分ほどで着くが、決まって行くのはパタヤビーチだ。
パタヤビーチは島で一番大きなメインビーチで、フェリーの発着所にもなっている。
後の2つは名前の通り、それぞれサンセットとサンライズが見れる。
ビーチに着くと、しばらく海の写真を撮る。
リペ島にいる間毎日のように撮ったが、1日として同じ色の海はなかった。
光の加減とか波の高さとか何が関係しているのかわからないが、毎日色を変えるそれは見ていて飽きることはなかった。
心ゆくまで写真を撮ると、木陰に座って少し休憩する。
これから島に上陸する人だったり、反対にリペ島での生活を満喫しこれから島を出ていく人だったりを、ただぼけーっと眺めるのだ。
昼過ぎになると日差しが一段と強くなる。
暑いというより痛い。
綺麗な海を眺めていても、この痛みが気になり始める。
そのうち痛みにしか気持ちがいかなくなったところで、一度宿に戻りシャワーを浴びる。
それから写真の整理をしたり、インターネットをしているとあっという間に夕方になる。
ちょうどお腹もすいてくるので、朝と同じ店に行きパッタイと1本のビールを頼む。
朝とは打って変わり、夜は多くの欧米人で盛り上がっていた。
店員もテレビを見る余裕はなさそうで、皆せわしなく動いていた。
食事を終えると朝と同じ商店で30円のアイスを買い、酔い覚ましにビーチへフラフラと歩いていく。
ビーチ沿いにはたくさんのバーが並んでいるので少し騒がしいが、波打ち際まで行くと静寂を感じられた。
酔い覚ましに来たつもりが、寄せては返す水面を見ているとだんだんと眠くなってくる。
パタヤビーチは島の南側にあるため、夜には星が綺麗に見えた。
毎夜25度を超えるリペ島でも、夜空に冴え渡る星々を見ているときは涼しさを感じられた。
日によっては南十字星が見える。
そんな日は眠気は一瞬で吹き飛んだ。
しばらく星空を眺めていると、両足を蚊に刺される。
できるだけ気にしないようにするが、痒みが我慢できなくなったところで宿に戻る。
そして、シャワーを浴びて寝る。
これを6日間、繰り返した。
日によっては、朝にサンライズを見に行ったり、夕暮れにサンセットを見に行ったりするが、基本の流れは変わらない。
毎日2回、必ずパッタイを食べに行った店の主人は、自分の顔のを見るたびにニコッと笑ってくれたが、その笑顔の裏に「またこの日本人か。一体いつまでいるんだ」という思いがあった気がしないでもない。
もちろん海にも入った。
しかし、初日に一時間ほど入っただけで全身が日に焼けてしまい、その夜に熱が出でしまったので、それから海には入っていない。
文字だけだとなんとも味気ないので、あとは写真でリペ島の様子を伝えることにする。
パタヤビーチ
犬も気持ちよさそう。
サンセットビーチ
サンライズビーチ
島の風景
お洒落なバー
パッタイと何か。
本当にただただ、楽園だった。
コメント
うわー。ここ綺麗すぎるね。そして写真綺麗!!
タイのどこのビーチに行こうか考えてたんだ。この楽園行こうと思います!!
本当に綺麗だなぁ
なおちさん。
お久しぶりです。
タイで一番綺麗な海らしいです。
バンコクからのアクセスは少し不便ですが、とてもオススメです!
ぜひ行かれてみて下さい〜
ただ、あまり長居すると居心地よすぎて、旅を再開できなくなる恐れがるので注意です。