バンコクに来て数日経つが、ずっとお腹の調子が悪い。
と言うよりも世界一周を初めてからずっと悪い。
原因はおそらく食べ物だ。
「何か心当たりがあるの?」と聞かれたら、スーパーで買った水以外の全てが心当たりだ。
いや、もしかしたら水が原因だったかもしれない。
とにかく何を食べてもお腹を壊す気しかしない。
あまりに壊しすぎて逆に気にならなくなっていたのだが、ここ最近になって吐き気とか激しい腹痛とか冷や汗を伴うようになってきたので、食べ物に関して少し神経質になっている。
野菜に火は通っているかとか、油は変なもの使っていないかとか。
炎天下で長時間放置されていないかとか、作っている人の手に傷はないかとか。
その結果、バンコクでの食事は
朝 お粥
昼 なし
夜 お粥
飲み物は、水かスポーツドリンクのみ
となっている。
病人の食事だ。
さすがに日本でもここまでの食生活はしたことがない。
正直やりすぎな気がしないでもないが、立て続けの激し腹痛と下痢で身体が衰弱している気もするので、しばらくこの療養生活を送った。
バンコクにいる間、ほとんど観光はしていない。
唯一行ったのは「ワット・ポー」という寝っ転がってる仏像だ。
しかし、この時も猛烈にお腹を下していたので観光どころではなかった。
この仏像は大きな建物の中にあり、長さは約50mある。
観光客は頭から足に向かって、いろいろな方向から仏像を見ながら進んで行く。
足まで着くと今度は背中側に回り、再び50mを歩き出口まで帰ってくる。
つまり仏像の周りを一周するわけだ。
この入り口付近、まさに顔の正面で急激な腹痛に襲われたため、仏像の顔をチラッと見ただけで残りの100mをノールックで歩ききってしまった。
トイレを済ませた後もちろん2周目もしたが、疲れ切った身体でこの仏像を見ていたら自分も横になりたくなってしまったので、そそくさと帰った。
部屋から見たカオサン通り。