ところがカランバカからアテネの移動が朝5時くらいなのでこのルートは却下。
非効率以外の何物でもない移動をしてしまったが、とりあえず着いたので結果オーライ。
ザキントス島を有名にしているのは「ナヴァイオビーチ」と言う周囲を崖に囲まれたビーチ。
絶景本の類いにも度々紹介され、日本でも徐々に知名度が上がってきているようだ。
ナヴァイオビーチの楽しみ方は2つある。
1つはツアーに参加して船で砂浜に上陸する方法。
前述の通りこのビーチは崖に囲まれているため、船でしか行くことができない。
2つ目は崖の上からビーチを見下ろす方法。
これは、まあそのままだ。
ツアーは申し込みとかが面倒くさそうなので、崖の上から見ることにした。
ザキントス島のホームページによるとナヴァイオビーチには車かバイクでしか行けないらしい。
それもそのはず。
島の裏側。
中心地のザキントスタウンから約35km離れている。
中心地のザキントスタウンから約35km離れている。
往復で70kmだ。
そのため、皆車かバイクをレンタルしていく。
一応、四輪バギーも借りれるらしいが、ここは間をとって自転車で行くことにした。
国際免許を持っていなかったし自転車が一番安いし、何より何となく70kmくらいなら自転車で行けそうな気がしたのだ。
車を使うまでもないな、と。
車を使うまでもないな、と。
せっかくの絶景、晴れてる日に見たい。
そう思い、宿で太陽を待っていたら3日が経った。
この3日間の記憶は今となってはほとんどないが、唯一覚えているのがチェックインしたときだ。
その日はちょうど自分の誕生日で、受付の女性がパスポートを確認しているときに「あらー!あなた今日誕生日じゃない!おめでとう~」と言い、カウンターの横にある「ご自由にお取りください」の飴を1つくれた。
生まれて初めて「ご自由にお取りください」の飴を受動的に貰った瞬間だ。
話を戻して4日目の朝。
近くのレンタルバイク屋で自転車を借りて意気揚々と出発。
海沿いのサイクリング、最高に気持ち良い。
海沿いのサイクリング、最高に気持ち良い。
なかなか良いペースで10kmほど走る。
やっぱり余裕だったかなと思っていると、なかなか急な上り坂に差し掛かる。
やっぱり余裕だったかなと思っていると、なかなか急な上り坂に差し掛かる。
崖の上から見るのだから当然坂を登っていくわけだが、一体どのくらいの高さなのだろう。
と、ふと怖くなった。
と、ふと怖くなった。
もしこの坂が最後まで続くとなるととんでもないぞ。
マップのアプリで高低差を確認すると、現在地からゴールまでほぼ上り坂になっていた。
いやいや、とんでもないぞ。
だいぶ登った気がするがまだ半分を過ぎたところ。
写真で伝わるかわからないが、勾配が結構エグい。
漕ぐのをやめて押すことにした。
本気出して漕ぐよりも、本気出さないで歩く方が疲れないのだ。
本気出して漕ぐよりも、本気出さないで歩く方が疲れないのだ。
以前箱根を越えたときにも、どう考えても押した方が楽なのに無理してこいだ結果、足にダメージを負い整形外科に通った苦い思い出が蘇る。
バイクや車が次々に抜かして行く時、「この人は何をしてるんだろう」のような視線が辛い。
自転車に興味津々。
かわいい。
かわいい。
軽い休憩のつもりが30分近く猫と遊んでしまった。
十分に回復したと思い出発したが、少し漕ぐとすぐに足が上がらなくなってしまった。
ちゃんと帰れるだろうか。
ついに到着。
9時に出発して現在13時。
休憩含め4時間もかかてしまった。
9時に出発して現在13時。
休憩含め4時間もかかてしまった。
辺りを見回しても自転車は一台も見当たらない。
まあ、当然か。
適当に自転車を立てかけ、いざナヴァイオビーチへ。
まあ、当然か。
適当に自転車を立てかけ、いざナヴァイオビーチへ。
では、ナヴァイオビーチ。
美しい。
辛い思いをした分だけ感動も一入。
辛い思いをした分だけ感動も一入。
さて、感動もそこそこに、ここからもっとナヴァイビーチが綺麗に見える場所を探す。
上の写真はだいたい「この辺」から撮影している。
上の写真はだいたい「この辺」から撮影している。
「こっち」の方がもっと全体が見えそうなので移動してみる。
崖沿いを歩いて行くわけだが、柵とかないので本当に注意しなくてはいけない。
特にさっきまで自転車を漕ぎまくったおかげで足はガクガクなので、慎重に慎重に。
うっかり滑ったら「絶景!ナヴァイオビーチ!」に堕ちる。
特にさっきまで自転車を漕ぎまくったおかげで足はガクガクなので、慎重に慎重に。
うっかり滑ったら「絶景!ナヴァイオビーチ!」に堕ちる。
こういうスリリングな場所では欧米人はテンションが上がるらしく、崖のギリギリまでいって仲間同士で写真を撮っている。
自分もそういう写真が欲しかったが、大いに盛り上がってるところ声をかけづらかったので、1人でクロックスの撮影に勤しむ。
自分もそういう写真が欲しかったが、大いに盛り上がってるところ声をかけづらかったので、1人でクロックスの撮影に勤しむ。
うん、悪くない。
そして先ほどの「こっち」から撮影。
ちゃんと全体が写った。
奥の崖が鮭の切り身にしか見えない。
焼き鮭、食べたい。
まるで浮かんでいるよう。
渦潮、ではないか。
帰りのことも考えてそろそろ帰ろうと思ったが、なかなか眺めの良い場所を見つけたので一応紹介しておく。
ナヴァイビーチと画像検索すると99%くらい先ほどの「こっち」から撮ったであろう画像が出るが、実はビーチを真上から見下ろせる場所がある。
ナヴァイビーチと画像検索すると99%くらい先ほどの「こっち」から撮ったであろう画像が出るが、実はビーチを真上から見下ろせる場所がある。
「ここ」だ。
一応途中までは道があるのだが、だんだんと「あれ?こっちで合ってるのなかな」という道になり、いよいよ道ではなくなる。
道というより岩肌にしがみつきながら降りていく感じだ。
道というより岩肌にしがみつきながら降りていく感じだ。
欧米人グループの後に着いていったが、みんな途中で引き返してしまった。
1人で限界まで進んでみたので、写真を。
帰りはほぼ下り坂なのになぜか3時間かかった。
次の日は言うまでもなく、全身の痛みでほぼ動くことができなかった。
次の日は言うまでもなく、全身の痛みでほぼ動くことができなかった。