バンコクでの療養生活を終え、バスで8時間かけシェムリアップへ移動してきた。
初めての陸路での国境越えは、何の問題もなくあっさりと終わった。
ただ、入国審査を終えてすぐのところで、小さな女の子に腕を掴まれ物乞いを受けたことだけが心に残った。
シェムリアップと言えば、何と言っても「アンコールワット」。
カンボジアを代表する観光地で、行ってみたい世界遺産ランキングで1位に選ばれているらしい。
もちろん行った。
しかし行ったのはシェムリアップに着いてから、4日目のこと。
3日間は何をしていたかと言うと、お腹を壊してダウンしていた。
原因は、おそらく着いた日の昼に食べた、鶏肉と野菜の惣菜。
通りを歩いていたら地元の食堂のようなところがあったのでそこで食べた。
そしてその夜、激しい腹痛と吐き気に襲われた。
長年カンボジアに住んでいる日本人が宿にいたので、事情を話したら「あー、そういうとこのは絶対に食べちゃダメだよ」と言われたので、ほぼ間違いない。
まあそんなわけで、4日目にしてようやく少し動けるようになったので、観光してきたわけだ。
初めて知ったのだが「アンコールワット」は「アンコール遺跡群」の中の1つの遺跡に過ぎない。
旅行者はトゥクトゥクを半日から1日チャーターして、数ある中から希望の遺跡を回るのが一般的らしい。
自分はとりあえず有名な「アンコールワット」次に有名な「アンコールトム」最後にサンセットが綺麗な「プノンバケン」の順に回ることにした。
5時間チャーターしてお値段は4.5ドルだ。
まずはアンコールワット。
尋常じゃなく広い。
何も考えずに歩いてたら迷子になる。
実際なった。
続いてアンコールトム。
これはアンコールトムの中央にあるバイヨンという遺跡。
ここに来たら是非見て欲しい風景がある。
道だ。
このバイヨンの正面に立って、真後ろを向くと一本の道がある。
なんてことない道だが、なぜかこの風景に感動した。
この日、一番感動したかもしれない。
最後にプノンバケンに行った。
このプノンバケンはトゥクトゥクを降りたら、歩いて20分ほど坂道を登らなくてはいけない。
さらに遺跡には人数制限があるため、時間帯によっては待ち時間が発生する。
自分が行った時はサンセットの時間が近かったので、1時間半待ちだった。
この時、待つかどうか少しの時間も悩むことなく、ノータイムで来た道を戻ることを決めた。
というのも、なんとなく嫌な疲れ方をしていたので、早く宿に戻って休みたかった。
翌日、熱を出して病院へ行った。
それから3日間、ダウンしていた。
カンボジアで過ごした1週間のうち、行動したのは真ん中の1日だけ。
日本にいる時より動いてない。