イースター島に2週間ほど滞在しました。
おそらく平均的な旅行者よりも長めに滞在したので、イースター島についてあれこれ詳しくなったような気がします。
と言うわけで、イースター島についてあれこれまとめます。
イースター島とは?
イースター島は、チリ本土から3800km離れた太平洋に浮かぶ孤島。
最も近い有人島でも約2000km離れているため、「世界で最も孤立した島」と呼ばれています。
季節は11月から4月が乾季、5月から10月が雨季となっています。
年間平均気温は21度と温暖ですが、雨季には一日に何度かスコールが降ることがあり、雨が上がるとどこからともなく蚊が湧きます。
イースター島へ。
イースター島には、ラン航空という航空会社一社のみが運行しています。
変換すると「乱航空」となりますが、決して危ない会社ではありません。
一社独占のため、この航路はなかなか高額ですが、安く行くためのちょっとした裏技があります。
ラン航空のホームページからチケットを購入する際に、上の方にある矢印の場所をクリックします。
すると、国名がずらりと表示されるので「CHILE」を選択します。
あとは、行き先、日にちなどを入力して購入するだけです。
これで普通に買うよりも少しだけ、場合によっては普通に買うのが馬鹿らしくなるくらい安くなります。
自分が購入した時は、往復で約4万円でした。
ちなみに言語がスペイン語になってしまいますが、翻訳機能を使うなり何なりして、なんとか頑張って下さい。
サンティアゴからイースター島は約6時間の空の旅です。
イースター島の物価。
高い高いと言われるイースター島の物価ですが、実際に行った感想としては「恐るに足りない」という感じでした。
東南アジアと比べるともちろん高いですが、北欧諸国と比べると全然安いです。
要はどこの国と比較するのかと、個人の金銭感覚の問題です。
参考程度に一例を挙げると
ビール350ml・・・800ペソ(135円)
水5L・・・5000ペソ(850円)
ウインナー5本・・・1000ペソ(170円)
ソフトクリーム・・・1500ペソ(255円)
と言った感じです。
参考が4つしかないのは、2週間の中で自分が上記の4つしか買っていなかったからです。
一度だけジャガイモを買ったことがありましたが、値段を忘れてしまいました。
イースター島に訪れるバックパッカーの多くは、サンティアゴで食材を買い、それを島に持ち込むと思います。
自分も来る前は物価の高さを心配して、サンティアゴから食材を持ち込みましたが、結果的にはそんなにたくさん買わなくてよかったと思いました。
ちなみに自分は
米 6kg
ワイン 6L
玉ねぎ 9個
コンソメキューブ 48個
を持ち込みました。
少々やり過ぎな感じもしましたが、実際やり過ぎでした。
サンティアゴからイースター島に食べ物を持ち込むことは出来ますが、その逆は無理なので、毎日お米を消費するのに必死でした。
朝 白米、玉ねぎとウインナーの炒め物(コンソメ味)
夜 玉ねぎとウインナーの炊き込みご飯(コンソメ味)
と言う、救いようのない食生活を約2週間送っていました。
イースター島の観光スポット。
観光スポットを紹介する前に、島の中心「ハンガロア村」の紹介です。
全ての島民が住んでいるイースター島の中枢です。
ここにスーパー、土産屋、レストラン、レンタカー屋と何でもあります。
観光スポットを紹介します。
15体のモアイ像が並びます。
サンライズポイントでもあります。
ハンガロア村からは車で約30分です。
サンライズを見る場合は、前日のうちに車を借りておきましょう。
ちなみに徒歩だと4時間ほどかかります。
自分が行った時は、夜中の2時に村を出発して歩いて来たという猛者もいましたが、あまり良い方法ではないように思います。
車を使いましょう。
モアイの背後から陽が昇るので、言うまでもなくパーフェクトな逆光です。
順光もしくは斜光で写真を撮りたい場合は、お昼以降に来ると良いです。
かつてモアイが造られていた場所です。
アフ・トンガリキの近くにあるので、合わせて周る良いです。
イースター島最大、約20mの巨大モアイ像もここラノ・ララクのどこかにいます。
近くにはクレーターもあるので、時間がある方は足を運んでるのも良いと思います。
島の北にあるビーチです。
イースター島は周囲が断崖になっている場所がほとんなので、ビーチは珍しいです。
ビーチは午前中の方が人が少なく、水の色も綺麗です。
午後は人がうようよいます。
ほとんどのモアイ像は、海に背を向けるように立っています。
これは島を守るためとも言われていますが、実際のところは謎です。
そして、唯一海を見るように立っているモアイがアフ・アキビです。
島の南にある巨大な火口湖です。
車で行くこともできますが、頂上まではトレッキングルートが整備されているので、歩いても1時間半ほどで登れます。
火口湖の直径は約1100m。
水深は約5m。
まるで特大アリ地獄。
くれぐれも落ちないようにしましょう。
這い上がれません。
ラノ・カウの展望台から歩いて10分ほどのところにあります。
ここではかつて「鳥人儀式」というものが行われていました。
崖の下にある小島から鳥の卵を取ってくるというもので、一番初めに取ってきた者が一年間島の実権を握ったそうです。
実際にこの場に立つとわかりますが、この崖を降りてあの小島まで泳ぎ卵を取ってくるなんて、おおよそ不可能です。
おまけに、その当時はサメがたくさんいて、競争相手をサメに食わせたりしていたようです。
必死です。
サンセットポイントです。
ハンガロア村から歩いて20分ほどなので、滞在中は毎日ここに来てサンセットを見ていました。
村から2時間ほど歩いたところにある洞窟です。
残念ながら車では行けません。
洞窟内は真っ暗なのでライト必須です。
加えて入り口付近はかなり狭く、人ひとりがやっと通れる幅なので、閉所恐怖症の方は厳しいかと思われます。
アナ・カイ・タンガタとは「食人洞窟」という意味です。
先ほど紹介した卵取りの勝者が、ここで食人の儀式をしたと言われています。
紹介した観光スポットを地図上にまとめます。
① アフ・トンガリキ (15体のモアイが並ぶサンライズポイント)
② ラノ・ララク (モアイ製造所)
③ アナケナビーチ (綺麗なビーチ)
④ アフ・ナウナウ (ビーチの近くのモアイ)
⑤ アフ・アキビ (唯一海を見ているモアイ)
⑥ ラノ・カウ (火口湖)
⑦ オロンゴ儀式村 (鳥人儀式の村)
⑧ アフ・タハイ (村の近くおサンセットポイント)
⑨ アナ・カケンガ (海の見える洞窟)
⑩ アナ・カイ・タンガタ (食人洞窟)
⑪ アフ・テピトクラ (石)
イースター島観光にあたって。
最後に観光にあたっての諸注意を書きます。
・チケット
イースター島の観光にはチケットが必要です。
なくても入れる場所もありますが、有名どころは必要なので購入しておいた方が良いです。
チケットは空港か村のチケットオフィスで買えます。
料金は54000ペソ(約9000円)となかなか強気な価格設定ですが、まあ、買いましょう。
チケットは10日間有効です。
チケットは最初に使った日から10日間有効なので、10日間以上滞在する予定の方もとりあえず空港で買っておいて問題ないと思います。
このチケット一枚で島内全ての場所に入ることができますが、② ラノ・ララク、⑦ オロンゴ儀式村は一度しか入ることができません。
・レンタカー
おそらくビーチやアフ・トンガリキはレンタカーで行くとになると思います。
島内のあちこちに牛がいるので誤って衝突しないように気を付けましょう。
もし、牛が邪魔で前に進めない場合は、クラクションを鳴らして、そっと道路脇に誘導しましょう。
レンタカーは24時間で60000ペソ(約10000円)でした。
参考程度に。
少しでも皆さんの観光にお役にたてば幸いです。
コメント
ブログ、毎回こっそり楽しく拝見させていただいてました。
南米でぷっつり更新が途切れたから、何かあったのでは? と心配していました。
けど元気に旅を続けられているようで一安心しました
イースター島は私もいつかは行きたいと思っているので今回の内容はとても参考になりました。
⑩の洞窟の最後の写真がとても美しいですね!
構図もさることながら水しぶきのあがった一瞬を綺麗に切り取っていて、しばらく見とれてしまいました。
これからも楽しいブログと美しい写真を楽しみにしています。
ぱうこさん、初めまして。
いつもブログを見てくださりありがとうございます!
そして、ご心配をおかけして本当に申し訳ありません。
南米では体調崩をすことは多いですが、特に危ない目にあうこともなく今も元気に旅を続けています。
⑩の写真はしばらくそこで波が上がるのを待って撮れた一枚なので、褒めていただけてとても嬉しいです。
今回の記事が少しでもお役に立てば書いた甲斐があります^-^
これからも不定期更新になってしまいますが、また見に来てくださると嬉しいです。