突然ですが、満天の星空と聞くとどんな場所を思い浮かべるでしょう。
果てしなく続く砂漠だったり、深い山奥だったり。
もしく静寂に包まれた湖の畔りかもしれません。
人によって様々でしょう。
でも、町中と聞いて綺麗な星空を思い浮かべる人はきっと少ないと思います。
天の川が地平線を結び、流れ星が宙を飛び交う。
あまりの星の多さに正座を見つけることも難しい。
そんな極上の星空を、人々がごく普通に生活する町中で見ることができる島がイギリスにあります。
本日はそんなイギリスの星降る島「サーク島」をご紹介します。
サーク島とは?
サーク島は英仏海峡に浮かぶチャンネル諸島の中の一つ。
同じくチャンネル諸島のガーンジー島とジャージー島にの間にあるサーク島は、人口600人ほどの小さな島。
徒歩でも1日あれば島内を周れてしまいます。
サーク島はイギリスではない?
イギリスよりもフランスに近いサーク島ですが、実はどちらの国にも属していません。
サーク島を含めたチャンネル諸島は「イギリス王室属領」というものに属し、それぞれの島が高度な自治権を持地、それぞれの法の下で人々は暮らしています。
サーク島もまた独自の法律を持っていますが、その中にとてもユニークなものがあります。
それが、星空を守るための法律。
サーク島には車がなく、移動は徒歩か自転車か馬車。
救急車や消防車といった緊急車両もトラクターで牽引するほどの徹底ぶりです。
また、サーク島には街灯が一切ありません。
加えて、家の明かりもできるだけ空に向けないように考えられています。
加えて、家の明かりもできるだけ空に向けないように考えられています。
こうして島民が努力を重ねてきた結果、世界一とも言われる美しい星空を見ることができるようになりました。
サーク島に行こう。
言うまでもなくサーク島に空港はありません。
ロンドンから行く場合は、ガーンジー島まで飛行機で移動しそこから船でサーク島に渡る必要があります。
もう一つ、ロンドンからボーンマスという町に移動しそこから船でガーンジー島に行く方法もありますが、こちらは時間もお金もよりかかるので、あまりお勧めしません。
ガーンジー島からサーク島への船は、本数が少ないので注意が必要です。
飛行機の到着時間によってはガーンジー島で一泊しなくてはなりません。
飛行機の到着時間によってはガーンジー島で一泊しなくてはなりません。
最新のフェリーの時刻表はこちらで確認できます。
サーク島を歩こう。
サーク島の道はほぼ全て未舗装です。
ですが、重たいスーツケースをお持ちの方心配いりません。
フェリーが港に着くとトラクターが待機していて、荷物を宿まで運んでくれます。
このトンネルを抜けて町中に入へ。
別世界に行くみたいで少しだけ興奮します。
荷物を置いたらさっそく島内を歩きましょう。
その辺にヤギみたいなのがいます。
島民には英語とフランス語を話せる人がいるようで、歩いていると「ボンジュール」と声をかけれることもしばしば。
サーク島は「道」がとても素敵です。
ところどころ木々が覆いかぶさった道は、まるでおとぎ話の世界に迷い込んだよう。
ところどころ木々が覆いかぶさった道は、まるでおとぎ話の世界に迷い込んだよう。
島で唯一の舗装道路です。
実はこれ、世界一小さな刑務所です。
収容人数はわずか二人。
ちなみに現在、収容されている人はいないそうです。
ちなみに現在、収容されている人はいないそうです。
この刑務所はビジターセンターの隣にあるのですぐに見つけることができます。
そして、ビジターセンターの前にはなぜか大砲。
星降る島。
日が落ちると、辺りはやがて深い闇に包まれます。
半径10kmに一切の光がないサーク島の夜は、想像を遥かに超える暗さでした。
部屋の電気を消して外に出ると、その瞬間何も見えなくなります。
初めて体験する「闇」に少しだけ恐怖を覚えました。
しかし、次第に目が慣れてくると夜空に瞬く星々、そして今までに見たことのないほどの濃い天の川がはっきりと見えました。
星を見るためにできるだけ暗い場所に行くことはありますが、サーク島は島全体が星空スポット。
どこで空を見上げても満天の星空を見ることができます。
さらっとサーク島を紹介してみましたが、いかがだったでしょうか。
あまり観光地としてメジャーではないのか、自分が行った時は観光客は4.5人くらいしかいませんでした。
のんびりするには本当にオススメです。
ぜひ。
ぜひ。
コメント
初めまして。
サーク島について検索しこちらを拝見いたしました。
日本からの旅行を考えているのですが、ツアーなどみつけることができませんでした。
差し支えなければ、行き方や旅費などを可能な範囲で教えていただくことはできますでしょうか?
初めまして。
コメントありがとうございます。
日本から行かれる場合はまずロンドンまで行きます。
次にロンドンからサーク島の隣にある「ガーンジー島」へ飛行機で行きます。
最後にガーンジー島からサーク島にフェリーで渡ります。
旅費ですが、宿泊するホテルや航空券の値段によって変わりますのではっきりとは申し上げられませんが、必ずかかる費用が
①日本〜ロンドンの往復チケット
②ロンドン〜ガーンジー島の往復チケット
③ガーンジー島〜サーク島の往復チケット
になります。
それぞれ
①約10万円。
②約1万5千円。
③約4千円。
くらいを見ておけば大丈夫かと思います。
あとは滞在日数と1日の費用を計算すれば、大体の総費用がわかるかと思います。
他にご質問があれば、こちらのコメント欄からお気軽にご質問ください。
お答えできる範囲でより詳細に書きたいと思います。