朝6時。
ニワトリ、その他の鳴き声で目を覚ます。
この宿にはエアコンがない。
蒸し暑い中で眠れるか不安だったが、明け方はむしろ涼しく、良く眠れたようだ。
この日は車をチャーターし、ウブドの近郊を観光した。
まず「ジャティルイの棚田」。
ウブドから北へ2時間ほど、車を走らせたところにある。
途中の道路は、ところどころアスファルトが剥がれていて、そこを通るたび激しく車が揺れる。
道の両端は木々が生い茂っており、これは何かアトラクションのようだ。
やがて視界が開けると、鮮やかな緑の棚田が見えた。
ここから車を降りて散歩する。
地元千葉にも「大山千枚田」という綺麗な棚田がある。
美しさを比べるのは難しいが、規模はこちらが桁違いに大きい。
棚田を後に、次に向かったのは「タナロット寺院」。
海に浮かぶ岩の上に建てられた寺院で、夕焼けを背にとても幻想的な景色が見られるらしい。
とにかく夕焼けが綺麗だということを、耳にタコができるくらい聞いていた。
そのため寺院はほとんど見ずに、沈みゆく夕日ばかり眺めてしまった。
が、その日は何故か狙いすましたように、夕日の前にだけ雲があった。
結果、見れたのは「最高のサンセット」ではなく「なんとなく赤い雲」。
夕日に集中しすぎたせいで、寺院の写真を撮り忘れてしまった。
こうしてウブドの観光は終わった。
観光とは関係ないがウブドにいて思ったのが、バイクと犬がやたらと多い。
「あれ、前の車、暴走族に絡まれてるんじゃなの?」と、頻繁に思うくらいバイクが多い。
反対に自転車はかなり少ない。
2日間いてすれ違った自転車は、5,6人のサイクリング集団とヨレヨレのシャツを着たおじさんだけだ。
一方、犬はというと、通りを歩いていると本当によくすれ違う。
小さな子供より犬とすれ違った数の方が、おそらく多いと思う。
自分の泊まっている宿は、路地裏のさらに路地裏みたいなとこにある。
そのため夜に繁華街へ行くには、街灯のない真っ暗な道を200mほど歩かなければならない。
そのわずか200mほどの道に、最低4匹はいる。
そのうち2匹は何も言わずにすれ違うのだが、それ以外の奴らがやたら吠えて絡んできて怖い。
今、こうしてブログを書いている時も、隣には犬がいる。