ジョクジャカルタを後にし、鉄道で8時間かけ首都ジャカルタにやってきた。
先日のバスでの20時間移動のおかげで、8時間があっとういう間に感じられた。
加えて、敷かれたレールの上を走ることが、こんなにも安心だということを思い知った。
人生も敷かれたレールの上を歩いていたら・・・。いや、何でもない。
ジャカルタではこれといって、何かをする予定はない。
しかし、22日にジャカルタからクアラルンプールのチケットを取っているので、もうしばらくはここにいなければならない。
なぜそんな先のチケットを取ったかというと理由がある。
インドネシアでは入国の際に、出国もしくは第3国へのチケットの提示を求められるからだ。
というより、原則どの国でも提示を求められる。
ただ、実際には徹底していなかったり、チェックする人の気分だったりで、何を言われずに入国できる場合もある。
しかし、インドネシアに関しては提示を求められたという話よく聞くのだ。
さらに、チケットがない場合はその場で多額の賄賂を払うことで入国させてもらえたという話も聞いた。
そんなわけで、運に任せるより事前にチケットを買う道を選んだ。
しかし、入国前からいつ出国するかなんてわからない。
あまり日程が窮屈になっても困るし、暇すぎても困る。
なんとなく20日もあればバリ島でのんびりして、ジャワ島での観光も楽しめるだろうと思い、22日のチケットを取った。
そして結果こうなった。
正直、ジャカルタで10日近く過ごすのはさすがに暇だ。
調べてみたところ、ジャカルタの少し南に「ボゴール」という街があった。
ここは「雨の都」と呼ばれる高原の避暑地で、都会の喧騒に疲れた時にはぴったりの場所らしかった。
出国までの残り数日を、このオアシスで過ごすことに決めた。
そして翌朝、なぜかネットで今日の夜8時のクアラルンプール行きのチケットを取っていた。
わざわざ10日待たなくても、新しくチケットを取れば良いことに気づいた。
今、ジャカルタの空港のラウンジでこれを書いている。