乗り換えを含め、約13時間。
ようやく1カ国目、インドネシア・バリ島へ着いた。
30度を超える気温と、ジメジメとした空気で自然と汗がこぼれる。
空港を出ると、十数人の男たちが道をふさぎ「タクシー?」「ドコマデイクノ?」「バリ島ハハジメテ?」と次から次に声をかけてくる。
空港にはぼったくりも多いと聞いていたので、正規のエアポートタクシーを使おうと決めていた。
「エアポートタクシーを使うので大丈夫」と言うと
「これ見て。私エアポートタクシー」と自信満々に胸の名札を指差した。
確かにそこには airport taxi と書いてある。
が、どことなく訝しい感じもしたので、適当にあしらって先に進んだ。
が、男たちはぞろぞろと後から付いてきて、なんというかドラクエみたいになってしまった。
これはまずいと思い、たくさんの仲間を引き連れながら総合案内所へ行き、カウンターの女性に「エアポートタクシーはどこですか?」と尋ねた。
すると女性は「彼らです」と言って、自分のパーティを指差した。
どうやら彼らが本当にエアポートタクシーだったらしい。
とりあえず彼らと話をしてみた。
「どこまで行くんだ?」
「ウブドです」
「なら30ドルでオーケーだ」
「ドルはないです。300,000ルピアでどうですか?」
目の前の男は少し難しい顔をしたが、すぐ隣の男が「よし、それで良いよ」と言ってくれた。
とりあえずその男のタクシー、というかワゴン車に乗り込みウブドへと向かった。
ちなみに 30ドル=3350円
300,000ルピア=2550円
くらいだ。
男は少し日本語が話せた。
聞くと、水戸で三年ほど農業をやっていて、その時に覚えたらしい。
今はこの仕事が三年目だそうだ。
他にも色々な話をしたが、疲れていたのでよく覚えていない。
最初はウブドの中心までという話だったが「泊まる場所は決まってるの?」と聞かれたので、宿の名前を言うと、そこまで行ってくれることになった。
空港を出て一時間半ほどでウブドの街中に入った。
そこから目的地の周辺に近づき、男がスマホで具体的な場所を調べ始めた。
場所がわかったらしくその場所へ向かう。
が、宿がない。
「一本手前の通りだった」と男は言い、来た道を引き返した。
が、やはり宿はない。
男は車を降り、近くの住民に聞いていた。
「この先をまっすぐらしい」
が、宿はない。
「電話番号はわかるか?」と言われ、自分も電話番号なり地図なり調べ始めた。
おそらく同じ道を2,3回通り、途中で車を4,5回降りて人に聞き、ようやく見つけることができた。
コメント
はじめまして、世界一周スタートおめでとうございます。
基本的に東南アジアのタクシードライバーは
地図がわかってない人が多いので、事前にこちらで場所を地図に落としておくことは必須ですねー。
で、こちら側で行き先を指示してあげないと
まず目的地にはすんなり到着しないですw
メーターでなくてよかったですね、メーターだと迷ってる間も全部運賃に乗りますから。
gpassoaさん、初めまして。コメントありがとうございます。
そのようですね。「俺はバリ島の8割を知り尽くしている」って自信満々に言うので信じてみたら、、
自分の予約した宿は、残りの2割だったようです。
乗るときに、何があっても300,000ルピアしか払わないと約束したので、そこは助かりました〜