世界遺産ボロブドゥールに鳴く。

ホテルで少しばかりの仮眠をとり、街を散策した。
ジョグジャカルタには「マリオボロ」と言う大きな通りがあり、これが目抜通りとなっていて、その両脇には屋台、服屋、土産屋などがが並んでいる。
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歩いていると、「ベチャ」と呼ばれる自転車タクシーが次々と声をかけてくる。
デンパサールではタクシーが主だったが、街によって変わるみたいだ。

しばらくフラフラし、とある旅行会社に入った。
ボロブドゥールのサンライズツアーに参加するためだ。

ボロブドゥールとは世界最大の仏教寺院でありながら、1000年以上も密林に埋もれていたというなんとも神秘的で謎めいた世界遺産だ。
そして、そんなボロブドゥールのサンライズは、米ニュース専門局・CNNによる「死ぬまでに見たい27の絶景」で、みごと第1位に選ばれている。

しかし過去の経験から、自分の頭の中ではサンライズやサンセットは、色付いた雲を見ることとニヤリーイコールになっていた。
今回は5%くらいの期待を込めて、ツアーを申し込んだ。

翌朝3時に起き、ツアーの車でボロブドゥールの近くの丘へ向かった。
今回のツアーは、丘の上からサンライズを眺めるというものだ。
霧が立ち込める中、朝日に照らせれ徐々に巨大な寺院が浮かび上がる光景は、この上なく絶景らしい。

丘を登るとすでに4,5人が三脚にカメラをセットしその時を待っていた。
時刻は4時半。
日の出にはまだ時間がある。
寝不足で体が怠かったので、近くのベンチに腰を下ろし、ボーッとしていた。

すると隣に座っていた男が、突然立ち上がり近くの木に歩み寄った。
そして、ライトを付け何かを照らしている。
やがて男はこちらを見て、にこっと笑いながら手招きした。

「何か虫でもいるのか」と思いながら、ベンチから腰を上げ男へ近づいた。
そして男の指差す先を見て、眠気は一瞬で吹き飛んだ。

ライトに照らされ、その姿を現したのはこいつだ。

DSC00889透明な翅に緑色の翅脈、これはほぼ間違いなくクマゼミ、だと思う。
絶対と言い切れないのは、まだ一度しか実物を見たことがないからだ。

地元で見れるセミの9割は、茶色い翅のアブラゼミだ。
それゆえ昔から透明な翅のセミを見ると、とにかく興奮した。
昼間のミンミンゼミはもちろん、夏の終わりの夕暮れ時のヒグラシは尋常じゃない。

で、目の前のクマゼミだ。
だいぶ前に山梨を旅行したときに見て以来、およそ10年振りに見た。
関西の方では割りと普通に見られるという噂を聞いたことがあるが、その真意はわからない。もし、そんな楽園のような場所があるなら、是非訪れてみたい。

そんなクマゼミをここインドネシアで偶然見つけ、時間を忘れてただただ眺めてしまった。
どのくらい眺めていたかわからないが、気づくと辺りはだいぶ明るくなり、人もかなり多くなっていた。

これはまずいと思い、急いでカメラを構えた。
しかし、と言うかもはや当然のように雲が朝日を遮っていた。
加えて遺跡は霧に埋もれて、どこにあるかわからない。

辺り一面、雲と霧でもやもやした風景が広がっていた。
が、せっかくのサンライズを見れなかったからと言って、心は微塵ももやもやしていなかった。
たった一匹のクマゼミだけで、心は十分に満たされた。

帰り際、丘を降りる途中で辺りから喧しいほどの「シャンシャンシャン···」という鳴き声が聞こえた。

っと。
これだけだとセミのブログになるので、昼間にボロブドゥールを観光した時の写真を少し。

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