ブエノス・アイレスいろいろ。

乗り継ぎ時間を含め、計42時間
バルセロナからアルゼンチンの首都ブエノス・アイレスに飛んだ。

着陸すると、乗客たちは羽織っていた上着を脱ぎだす。
季節は冬から夏に変わった。

長時間のフライトに疲れたのか熱が出た。
幸いブエノス・アイレスでは日本人宿に泊まっていたので、療養を兼ねてしばらくお世話になることにした。

体調が良くなってきた頃、年越しを迎えた。
30度を超える熱帯夜。
これまでの人生で最も暑い大晦日。
卓上に並ぶ豪華な日本食に感動しつつも、暑さで具合が悪くなりそう。

蕎麦を食べていると、2017年になった。
年越しと言ってもブエノス・アイレスでは特に何か大きなイベントがあるわけではない。
年が変わるとあちこちから花火の音が聞こえてくるが、それは個々人が好きに打ち上げているものだ。

ただ、この花火が少し面白い。
花火自体は日本の打ち上げ花火と同じなのだが、打ち上げる高さがとてつもなく低い。
マンションよりもずっと低く、文字どおり手が届きそうな高さで開花するのだ。
未だかつて、こんな低空に打ち上げる花火を見たことがない。

夜の街に人はあまりいなかったが、これはこれでブエノス・アイレスの名物になってもいいような気がした。

しかし、たまに調子に乗った若者が、打ち上げ花火を水平方向にぶっ放してくるらしいので、いざという時はひらりと身をかわさなくてはいけない。
もはや打ち出し花火。

元旦の昼は大晦日の夜よりもずっとずっと静寂に包まれていた。
宿の周辺を歩いても人影は一切なく、ほとんど店は閉まっている。
唯一営業していたのは中国人が経営している小さなスーパー。
何も知らない人が来たら、この街何かあったの?と驚くに違いない。

あまりに日本と違う正月の過ごし方と中国人の働きぶりにただただ驚いた。

1月2日になると、昨日の静けさが嘘のように街はいつも通りの賑やかさを取り戻した。

1月なのに、どうしてこんなに暑いんだ。
あ、そっか。今は夏だ。
という自問自答を頭の中で幾度となく繰り返した。

ブエノス・アイレスには「世界で二番目に美しい本屋」がある。

こういう時に、じゃあ一番はどこ?と気になる人と、目の前の本屋が世界で二番目に美しいという事実だけを受け入れてただそれに感動できる人はどっちが多いのだろう。

手品を見せられた時、欧米人は驚嘆して拍手を送るが日本人はまず種を見破ろうとする、という話を聞いたことがある。
関係ないか。

自分の地元の夏祭りでは毎年「〇〇市で二番目に美味しい焼きそば」という看板を出してる焼きそばの屋台があるが、これがとても大人気で行列を作っていたのを思い出した。
まあ、これも関係ないか。

とにかくこれが世界で二番目に美しい本屋だ。
美しい。
✳︎一番はオランダにある。

ブエノス・アイレス観光といばボカ地区にある「カミニート」は外せない。
カラフルに彩られた家が立ち並ぶこの通りは、一歩足を踏み入れるとまるで異世界。

カミニートという名前がどうしても脳内で「神ニート」に変換され、今現在の自分の社会的立場を考えてぐさりときた。

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