【絶景】ペリトモレノ氷河へ行くなら絶対に晴れの日に。

ペリトモレノ氷河とは南極、グリーンランドに次ぐ世界第3位の大きさをほこる氷河。
拠点となる町「エル・カラファテ」からバスで約2時間と割りとお手軽に行ける。
まあ、南米にある時点であまりお手軽とは言えないが。
ペリトモレノ氷河を観光する上で最も大切なのは天気。

別にここに限らずとも、ほぼ概ねほとんど全ての観光地は晴れの日に見た方が綺麗だろう。
だた、ペリトモレノ氷河の場合、晴れと曇りの差は桁違いに大きい。

その理由が氷河。

氷河とは雪が何年もかけて圧縮されてできたものだが、ただの雪と違ってほとんど空気を含んでおらず透明度が非常に高い。
そこを太陽の光が透過すると、赤い光は吸収され青い光だけを反射する。

この辺を詳しく書くと、それだけで今日の記事が終わってしまうので割愛するが、とにかく晴れていた方が氷河がより一層青く美しく光り輝くのだ。 

では、さっそく。


と、その前に軽くツアーの説明を。
ペリトモレノ氷河の楽しみ方は3つ。
1.ミニトレッキング
氷河の手前をトレッキング。
2.ビッグアイス
氷河の奥の方までトレッキング。
3.展望台から鑑賞
トレッキングはせずに展望台から鑑賞。
1と2はツアーに参加。
アイゼンと呼ばれる氷上を歩くための器具を靴に装着してトレッキングを行う。
3はツアーには参加せず、各自バスで氷河まで行き、各自思うがままに展望台から鑑賞する。
トレッキングをしたい人は1か2に、氷河の崩落を見てみたい人は3にすると良いだろう。
ちなみに、1と2もツアー内に展望台から鑑賞の時間があるが、1時間程度なので崩落を見るのは少し難しいと思われる。
展望台と言ってもコースが4つほどあり、じっくり周っていたら4時間ほどかかる。
そのどこで崩落が起こるかわからないからだ。
自分は、崩落の瞬間をカメラに収めたかったのと、おそらくクロックスにアイゼンは装着できないだろうと思い3にした。
それでは、自分が抜群の晴天を狙って観光したときの様子を。

エル・カラファテからペリトモレノ氷河へ。
道中も素晴らしい景色。
バスは左側に座っておくと、遠くに氷河が現れるのが見えて感動する。
バスを降り、さっそく展望台へ。
最も北にある展望台からアルヘンティーノ湖を望む。
氷河から溶けだした成分が太陽の光を受けてこのような神秘的な色になるらしい。
トレッキングツアーの場合 おそらく別の駐車場に停まるので、ここまで来れるか分からない。
頑張って走れば来れそうな気もする。
一見の価値ありだ。
少し歩くと氷河が見えてくる。
水面からの高さは約70m。
この写真だとなんとなく大きさが伝わるだろうか。
氷河の先端。
氷の割れ目が青く輝いていて本当に美しい。
奥行きは約30km。
こうして観光してる間も、遠くから銃声のような音が聞こえてくる。
氷河が崩落した音だ。
しかし、音が聞こえた時にはすでに崩落は終わっている。
その瞬間を見ようと思ったら、1ヶ所にとどまって、じっとその時を待っているのが良さそう。
一通り展望台から見た後、なんとなく崩れそうな場所を見つけて待っていると、小さめの氷の塊がコロコロと転がり落ちていくのが見えた。
そして、着水と同時に落雷のような音が鳴り響く。
小さめと言ってもかなり遠くから見ているので、実際にどれくらいの大きさの氷塊だったのかは分からない。
ただ一つ分かるのは、あの70mの壁が一気に崩れ落ちたらきっととんでもない。
でもまあ、さすがにそれはないかと思っていたら、その時が来てしまった。
あっ。
あーっ。
70mの氷の壁、崩壊。

耳をつんざくような轟音とともに巨大な津波が発生。
巻き上げられた水しぶきで薄っすらと虹がかかる。
崩落後にむき出しになった部分は、より一層綺麗な青。
あまりに一瞬の出来事で、目の前の光景を理解できなかったが、たまたまカメラを構えていたのでこうして写真に収めることができた。
ようやく追いついてきた興奮を全身で感じつつバスに戻る。
駐車場の近くに良い雰囲気の廃屋があって、さらに興奮。

と、まあこんな感じで綺麗な氷河を見れただけでなく、運良く大崩落も見れたわけである。
この記事を読んで、「あ、ここ行ってみたいかも」と少しでも思ってくれたら嬉しい。

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